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現在進めている震災関連の調査研究
1月24日(木)に「平成24年度 第3回 横須賀市下水処理場等の津波対策基本計画に関する検討委員会」(最終回)が開催されました
下水道機構では、数値解析シミュレーションを用いた下水処理場等の津波対策について、横須賀市と2カ年にわたって共同研究を行ってきました(H23~24年度)。
最終委員会では、「横須賀市下水処理場・ポンプ場の耐津波対策基本計画」について、一般的な手法による耐津波対策の考え方に加え、津波による被害が大きいと想定されるケースでの数値解析シミュレーションを用いた耐津波対策の考え方等が議論されました。
数値解析シミュレーションを用いた信頼度の高い被害予測手法が概ね確立されたことによって、きめ細かな津波対策の立案が可能となり、今後、財政状況の厳しい地方自治体においても効率的な津波対策の策定と実施が期待されます。
【問い合わせ先】研究第一部 土手、中村 03-5228-6511
津波シミュレーションモデル利活用に関する共同研究を開始しました

委員会冒頭 藤間委員長挨拶
津波シミュレーションモデル利活用に関する共同研究を開始し、8月7日(火)に「第1回津波シミュレーションモデル利活用検討委員会」が開催されました。
下水道施設の効率的な津波対策には、精度の高い被害想定等が必要となりますが、現状においてこれらの手法は確立されていません。このような状況を踏まえ、下水道機構では、平成23年度より「横須賀市下水処理場等の津波対策基本計画に関する検討委員会」において、詳細な津波シミュレーションを用いた津波被害予測手法や対策効果の確認手法、都市域の氾濫解析に用いられている海外の流出解析モデルの津波シミュレーションへの適用性について研究を行っています。
このような背景のもと、耐津波対策を効率的に行なうために津波シミュレーションモデルを利活用する際の基本的な考え方や留意事項を取りまとめると共に、津波シミュレーションの利活用方法を明らかにする技術マニュアル策定を目的に当機構とオリジナル設計株式会社,株式会社東京設計事務所,株式会社日水コン,日本水工設計株式会社,日本上下水道設計株式会社(会社名五十音順)の5社で共同研究を開始し、津波シミュレーションモデル利活用検討委員会(委員長:防衛大学校 藤間教授)を設置しました。
第一回委員会では現在、下水道機構で研究している津波シミュレーションを用いた津波被害予測手法や対策効果の確認手法を紹介するとともに、マニュアル記載概要等について審議が行われました。
今後は、3月末までに3回の委員会を実施し、年度内の技術マニュアル策定を予定しています。
【問い合わせ先】
研究一部 中村 匡志 03-5228-6511
1月19日に「平成23年度 第1回横須賀市下水処理場等の津波対策基本計画に関する 検討委員会」が開催されました。下水道機構では、これまでの地震対策に係る知見や東日本大震災の被災地調査等の経験を踏まえ、横須賀市の下水処理場施設の津波対策基本計画を検討する共同研究に 着手しました(横須賀市と下水道機構の2カ年の共同研究)。本研究の主要なポイントは、数値解析シミュレーションを用いた具体的な被害想定と対策効果の確認です。これにより、効率的な津波対策計画の立案や実行が期待されます。
【問い合わせ先】
研究第一部 土手 03-5228-6511
震災対応と関連技術
東北地方太平洋沖地震から10カ月、今、震災地はどのような状況なのか?下水道機構が現在進めている震災関連の調査などとともに、液状化対策に関する検討内容、省エネ・創エネ技術の提案、下水汚泥中の放射性物質への対応などについてご紹介します。
地震・津波による被害調査報告
【調査期間:平成24年1月】

被災した処理場管理棟
宮城県山元町の被災状況調査(2012.01.11)
津波被害を受けた宮城県の最南端に位置する山元町の被災状況について現地調査しました。地震発生直後から津波来襲以降にかけて町職員の方々の対応状況や被害を受けた処理場の現状・復旧計画などをご紹介いたします。(平成24年1月)
【調査期間:平成23年3月~4月】
新木場の液状化現象(動画)
公衆衛生の確保

仮設トイレの設置状況(宮古市の避難所)
千葉県浦安市の被害状況

マンホールの浮上(日の出1丁目付近)
岩手県内の被害状況

された車などの漂流物が施設内に散乱(釜石市・太平浄化センター)
- 千葉県新浦安地区の現地調査報告(2011.03.16)
- 岩手県下水道被害調査報告(2011.03.19~24)
- 岩手県下水道被害調査報告(2011.03.23~26)
- 公衆衛生の確保/下水道被害調査報告(2011.04.17~23)