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2019年6月24日のはしわたし

2019年6月24日のはしわたし

2019年6月22日
ソウルの風景
 私が以前ソウルに長期滞在していた時、またつい先だってソウルを訪問した際に目にした日本と違う、あるいはあまり見かけない風景の数々をお届けします。
1.引っ越し風景
 韓国では、一般にクレーン車を使って引っ越し作業をやります。日本人にはびっくりです。写真1-1はクレーンを伸ばしている状況ですが、15階くらいまでは作業可能だそうです。クレーンの先端には引っ越し荷物用の荷台(写真1-2)が設けられていますが、手摺も何もありません。これでアップライトピアノや電子ピアノも揚げ下げするそうです。
 写真1-3は荷台で積込み作業をしているところですが、命綱も着けていません。見ている方がはらはらします。写真1-4はクレーンをたたんだ状態です。廻りに引っ越し用のトラックが控えています。
 余談ですが、引っ越しが済んだ後家主はリフォームをしません。次に入る人がその状況が気に入らなければ、リフォームをするのだそうです。幸い私は新築に入りましたので、その心配はありませんでした。

写真1-1 クレーンを伸ばしている状態 写真1-2 荷台の状態
写真1-3 荷台で積込み作業中 写真1-4 クレーンをたたんでいる状態
2.漢江の風景
 漢江は、ソウル市を南北に分かち東から西に流れる大河ですが、日本ではまず見かけない漢江の風景をご覧ください。

① 洪水時の釣り
 写真2-1は洪水時の漢江の状況ですが、遊歩道(点在して見える柵の左側)まで水が上
がっています。そのような中で写真2-2,3は釣りをしている状況を撮ったものです。漢江は洪水時でも流れが遅く、あまり危険を感じないのかもしれませんが、咎める人もいないようです。写真2-4は平常時の遊歩道です

写真2-1 洪水時の漢江 写真2-2 洪水時の漢江での釣り1
写真2-3 洪水時の漢江での釣り2 写真2-4 平常時の遊歩道
② 漢江の全面結氷
 写真2-5,6は漢江が全面結氷した時のものですが、なかなか壮観でした。最近は温暖化の
影響もあってか、このような全面結氷は20数年ぶり(記憶が定かではありませんが)とのことでした。昔はしょっちゅう結氷してスケートを楽しんだようですが、この時はスケートをしている人は見かけませんでした。
 両写真の柵の左側が遊歩道、右側が漢江です。この漢江の川幅のイメージとしては、利根川の河口付近に近いのではないでしょうか。それが全面結氷したと想像してください。

写真2-5 全面結氷した漢江1 写真2-6 全面結氷した漢江2
③ 建物が浮きになる
 漢江の遊歩道や河川敷公園には、半永久的は建物があちこちに建てられています。当然洪水に
なれば遊歩道や河川敷まで水が上がり、建物は流されてします。そこで考えられたのが浮き方式で、前述しましたが、漢江の洪水時の流速が遅いためにできることだと思います。
 写真2-7はある洪水で到達した水位跡を指さしたものですが、相当高く上がります。写真2-8は遊歩道に設置された便所ですが、洪水時には四隅に設置された鉄柱にそって浮き上がります。同様に、写真2-9のコンビニは天井から突き出た鉄柱に沿って、写真2-10の競技場切符売場は四隅の鉄柱に沿って浮き上がります。それぞれ鉄柱の高さが違いますが、その高さはそこの既往最高水位に基づいて決めるそうです。

写真2-7 洪水時に到達した水位跡 写真2-8 遊歩道の便所
写真2-9 河川敷のコンビニ 写真2-10 河川敷の競泳場切符売場
④ アオコの発生
 写真2-11~14のアオコは、漢江での水質の悪さと遅い流速が相まって発生したものではないかと推察されます。アオコは流れているというよりも、ぷかぷかと浮いて淀んでいるように見ます。偶然、このアオコは散歩中に出くわしたものですから、どのくらいの頻度で発生しているのかは分かりません。

写真2-11 漢江で発生したアオコ1 写真2-12 漢江で発生したアオコ2
写真2-13 漢江で発生したアオコ3 写真2-14 漢江で発生したアオコ4
⑤ 噴水塔
  1988年のソウルオリンピックを記念して造られたという噴水塔が、日本では考えられないことですが、河川のど真ん中近くに設置されています。タイマーで稼働します。
 写真2-15が全景です。写真2-16は真上に向かって噴水しているところですが、70ⅿくらいの高さまで上がるそうです。写真2-17は周囲にも噴水しているところです。
 遊覧船が噴水の時間に合わせて噴水塔の周囲を回ったり、近くに寄ったりしてくれます。かなりの水しぶきを浴びます。

写真2-15 河川の中の噴水塔1
写真2-16 河川の中の噴水塔2 写真2-17 河川の中の噴水塔3
3.地下鉄の車内風景
 韓国の地下鉄の車内では、日本では及びもつかない出来事がよくあります。その一部を紹介します。

① 車内での物売り
 地下鉄車内では、よくいろんな物売りがやってきます。写真3-1~3のように思い思いのカートに商品を入れて売りに来ます。この日は写真の順にむくみ用靴下、料理用ハサミ及び炊事用手袋でしたかね。このほかに雨に日は傘と雨合羽、他にはCD等々様々なものを売りに来ます。特に咎める乗客はいません。また通勤時の満員の車内で、新聞を肩に担いで人を押しのけて売りに来ていました。
 以前、地下鉄当局が取り締まりに乗り出したそうですが、「俺たちの食い扶持を奪うのか」とすごまれてうやむやになったと聞きました。

写真3-1 車内での物売り1 写真3-2 車内での物売り2
写真3-3 車内での物売り3
② 妊婦専用の座席がある
 地下鉄の車内には日本同様シルバーシートがありますが、これもまた日本と同様に若者や健常者が座っていてあまり役目を果たしていません。
 韓国は日本以上に少子化が進んでいますので、子供を大事にしようという思いからでしょうか、妊婦専用の座席が設けられています。写真3-4~6がそうですが、このデザインは路線によって異なっています。
 写真3-4は座席全体を写したものです。写真3-5の足元には「ピンクカーペットは未来の子供たちの席です」というようなことが書かれていて、写真3-6の背もたれには「将来の子供たちを迎えるピンクカーペット。ソウル地下鉄妊婦への配慮席。絵のところは“妊婦がお先に”」という趣旨のことが書かれています。さすがに男性や若い女性たちは座る人が少ないですが、おばさんたちは結構堂々と座っていました。

写真3-4 妊婦専用の座席1 写真3-5 妊婦専用の座席2
写真3-6 妊婦専用の座席3
③ 車内に勝手に広告チラシを貼る
 車内に勝手にいろんな広告チラシを貼っていく人達がいます。写真3-7は路線図の上に貼ったチラシですが、黄色く見えるのがそうです。それを拡大したものが写真3-8ですが、これは4億ウォンでアパートを売りますという不動産広告チラシです。
 広告チラシには求人、サラ金、金融等々様々なものがあります。時にはチラシ同士がかち合うこともあります。
 これを時々、地下鉄職員がはがしに回ってきますが、その矢先からすぐに誰かが貼ってしまいます。

写真3-7 貼られたチラシ1 写真3-8 貼られたチラシ2
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