静岡大学工学部 数理システム工学科
教授 宮原 高志(みやはら たかし)様
- 第1回:私は
- 静岡大学工学部数理システム工学科の宮原です。最適化、モデリング、アルゴリズム、コンピュータネットワーク等を学び、高等学校教諭一種免許状(数学)を取得できる学科に所属しています。
下水道に関連する講義はありませんが、関心のある学生が研究室配属されることが多いです。持続可能な下水道のあり方について学生達と日々研究しています。
土木工学を学んでおりました大学院生当時、つくばにありましたフィールド施設で他大学の方々と楽しく研究する機会に恵まれたことはこの分野で教育研究を続けるきっかけの一つになっています。 - 第2回:オンライン講義
- ネットワークに課題の残るキャンパスでは同時双方向型のオンライン講義に一定の制限がありますが、オンデマンド講義に限ればストレスなく利用できることが多いです。休講せずに出張できたり、オンラインで試験実施&自動採点できたり、時間や場所に制約されない教育環境が実現されたことは、コロナ禍に整備されたシステムが有効活用されている好例と言えましょう。
通常は、新しい教育システムを導入する際、学生への説明のため多くの時間や人的投資が必要になりますがオンライン講義に限っては学生の理解が早く簡単な説明で済んでいます。 - 第3回:極微小な世界
- 異分野の方から共同研究のお誘いをいただくことがあります。
好奇心もあり時間の許す限り参加するようにしています。例えば少し前になりますが、以前と比べ格段に入手し易くなってきた多様なビッグデータを活用する研究では、本来の共同研究の内容と離れた話になりますが、「データと論理の描く世界観」について、最近進めている上水や下水のようなマクロな液体を微小にすることで現れる特異なふるまいの研究では、「既存の分析方法の境界」について、どちらも進めてゆくと思わぬ気づきがあり、特徴的な仮説を含む共同研究の面白さを実感しています。 - 第4回:審議会への参加
- 審議会や委員会へお誘いいただくことがあり、実データやその分析結果について多様な方々と意見交換できる貴重な機会ともなっています。
当学科はいわゆる土木系から距離のある学科ですが、最近は多様なメディアで下水道の話を見聞きする機会が増したことが影響しているのでしょうか、下水道に関心をもつ学生の割合は年を追うごとに高くなっています。
審議会で知った情報それ自体を講義で使用することはありませんが、関連情報をまとめるきっかけとなることが多く、講義の中で学生の下水道への興味を呼び起こす話題として昇華させています。