福岡女子大学 国際文理学部 環境科学科
教授 豊貞 佳奈子(とよさだ かなこ)様
- 第1回:自己紹介
- 福岡女子大学国際文理学部環境科学科の豊貞です。
大学で建築設備・給排水衛生設備を専攻し、卒業後、衛生器具メーカーに就職しました。
社会人ドクターとして「住宅用ディスポーザシステムのLCA評価」をテーマに博士号(工学)を取得し、8年前に大学教員に転身しました。
大学ではエコライフスタイル学、建築設備学、住居設計製図等を担当し、インフラLCA評価や節湯型シャワーヘッドの浴び心地評価、衛生器具のユニバーサルデザイン研究等を行っています。
2019年に学長補佐、2022年に女性リーダーシップセンター長を拝命しました。 - 第2回:次代の女性リーダーを育成
- 本学は2023年に創立100周年を迎えるにあたり、昨年「女性リーダーシップセンター」を設立し、私は初代センター長を拝命しました。
本学の基本理念である「次代の女性リーダーを育成」の取り組みを加速すべく、学生向けリーダーシップ開発、社会人女性向けリカレント教育を推進しています。
リカレント教育では、女性の一生涯を通したキャリア支援をコンセプトに、階層別に3つの研修(①女性トップリーダー育成研修、②イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム、③女性のためのウェルカムバック支援プログラム)を実施しています。 - 第3回:下水道分野との繋がり
- 私の専門分野である給排水衛生設備は、建物内の給水設備、衛生器具設備、排水通気設備を指しますが、建物からの排水を処理する下水道分野とも密接な繋がりがあります。
博士論文では、従来廃棄物処理工程で処理されていた生ごみが、住宅へのディスポーザ導入により下水処理工程で処理されることから、廃棄物・排水処理インフラを対象としたインフラLCA評価を行いました。
その後、富山県黒部市がディスポーザ排水の直接放流を認可した際には、その環境影響評価を担当したことで、国や自治体の下水道分野の方々との繋がりもできました。 - 第4回:ぽんプラザのご紹介
- 私が大学教員となった2015年に、福岡市新下水道ビジョン技術検討委員会の委員を務めましたが、そのご縁で少し関わった「ぽんプラザ」をご紹介したいと思います。
ぽんプラザは、地下1階がポンプ施設で、1、2階が下水道博物館、3階がポンプ操作室・電気室、4階が音楽・演劇等を行う小ホールとなっています。
令和3年にリニューアルオープンした下水道博物館は、下水道の仕組みや役割について、プロジェクションマッピングやミニゲームなどを通して、体験しながら楽しく学べる下水道広報施設です。
福岡へお越しの際は、ぜひ覗いてみてください。
福岡市下水道博物館:https://www.city.fukuoka.lg.jp/doro-gesuido/somu/hp/pon.html